ドイツでは、フラボノイド22~27%、テルペノイド5~7%(ビロバライド2.6~3.2%、ギンコライドA,B,C2.8~3.4%)、ギンコール酸5ppm以下の規格を満たすイチョウ葉エキスが医薬品として認証されており[1]、日本においても(財)日本健康・栄養食品協会が同様の基準を設けている。[2]しかし、同協会の認証を受けていない商品についてはそういった基準はないので、注意が必要である。なお、イチョウ葉は日本からドイツやフランスへ輸出されている。[3]
日本では、イチョウは医薬品として認可されておらず、食品で有るため効能をうたうことは出来ない。しかし、消費者に対し過大な期待を抱かせたり、薬事法で問題となるような広告も散見されるのが実態である。[1]
生の葉は摂取しないほうがよい。また、雑誌などでイチョウ葉茶の作り方が掲載されることがあるが、これに対して国立健康・栄養研究所は「イチョウ葉を集めてきて、自分でお茶を作るという内容であり、調製したお茶にはかなり多量のギンコール酸が含まれると予想され、そのようなことは勧められません。」としている[2]。
ギンナンと葉で薬効成分が異なる。 葉の薬理効果の研究は国内大学[4] をはじめ海外でも行われている。
国民生活センターのレポートによると、アレルギー物質であるギンコール酸、有効物質であるテルペノイド、フラボノイドの含有量には製法と原料由来の大きな差がみられる。また、「お茶として長時間煮詰めると、ドイツの医薬品規格以上のギンコール酸を摂取してしまう場合が有る」とし、異常などが表れた場合は、すぐに利用を中止し医師へ相談するよう呼び掛けている。[1]